前ブログ抜粋 12/26記事 “聖なる夜は木の下で〜2007”

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2007年の最後のつまりで書いた
2007年のまとめな記事
初めて綺麗な文章を書こうと思い立った記事

どうでもいいけど移転作業に3時間以上かかってますが?
はい、「続き」から努力の結晶、移転記事をどぞw





この木の下で彼を待つのは
もう、何度目だろう

春は心地よい温もりを
夏は涼しげな木陰を
秋は創造的な空間を
そして今、人の手で加えられた光と飾り物、
空から落ちてきた真っ白な贈り物で彩られている

彼はこの木の下に私を待たせ
今もいつもの店でスロットを打っている

彼はこの木の下に私を待たせ
この木に寄り添うように建てられた店の中で、
私からも彼の姿が確認できる場所でスロットを打っている

傍をすり抜けて行くのは恋人たちばかり
1度この木の下で立ち止まり、上を見上げ、また歩み始める
肩を寄り添い、手を絡め
はにかむ笑顔をすり合わせる

クリスマスなのに・・・

今日、何度も呟いた言葉

もう、私は何組の恋人たちに出会ったのだろう
幸せを纏った男女を、私は1人で見守ってきた
みじめ、そんな言葉がピッタリな私
隣にいる木に話しかける

いつまで待てばいいんだろうね

彼のいる店内のライトが消えた
思わず笑みが浮かぶ
ちょうど私と袖を合わせた恋人たちが訝しげに私を見つめる
だけどそんなの、気にならない

彼のいる店内から大勢の人が溢れ出る
彼の姿を探す
今朝着ていた黒いダウン
私が待つこの木に向かい歩いてくる群集に
その姿は無かった

どうして・・・

時間はあっという間に過ぎていく

もう少し、もう少し待てば
何故そんな風に思ったのだろう
街を歩く彼彼女たちは
聖夜のイルミネーションに彩られた木の下でうずくまる私を
どう思っているのだろう
ふと、膝と胸の間に収めていた顔を外に向ける

バカだな・・・

通行人にどう思われるか、なんて。
もう、恋人たちでさえ歩いていない
私の側で息をしているのは、もう、この木だけ
この木の下にいるという安心だけで何とか持ち堪えている

携帯電話を開くと、時刻が視界に入った
午後11時53分
もう1度、彼に電話をかける

・・・現在、電波の届かな・・・

携帯電話を閉じ、また、顔を先程の場所に収める
電池が切れているのだろうか
そもそも何故この場所に来ないのだろうか
何かあったのだろうか
それとも待ち合わせ場所を間違っているのだろうか
何度か、彼の家に行ってみようかとも思った
だけど彼ともし行き違いになったら。
携帯電話が通じないことを考えると、一歩が踏み出せない

襟元に葉っぱが落ちてきた
私のことを励ましてくれてるの?
それとも、私に何か暗示しようとしているの?

木も彼も、わからない

クリスマスだというのにスロットを打ち
それを彼の仕事だからと我慢し
ただ待ち続けた私を、さらに一人ぼっちにする彼

どうして私は彼を恋人に選んでしまったのだろう
彼だけでない、私自身さえも嫌いになってしまうような気持ちになった

だけど私には分かっている
きっと私は彼を嫌いになれない

彼に名前を呼ばれその方向に目をやった時
きっとそこには彼の何の罪悪感もない笑顔があって
きっと私はその笑顔で全てを許してしまうのだ

・・・

やっぱり私のことを嫌いになりそうだ
彼のことをこんなにも好きでいてしまっている
そんな私のことを、私は嫌いになりそうだ

その時だった
私の背後
私の背中がガラスのように透明だったら
きっと全てが見えただろう場所から

彼の声が聞こえた

私の名前を呼んでいる
彼が私の名前を呼び、だんだんと走りよってくる

私は彼の方へ顔を向ける
体だけの動きでは、もどかしいほどに遅い
私は彼の方へ目を向ける
それでも、まるで私の周りだけ時間が止まったかのようだ

私の視界に入ったのは
彼の首より下、彼の身体
私がうずくまる同じ木の下に彼が、いる
私は視線を、焦り上げる
だけど、やはり時間は私を縛り続ける

早く、早く、早く彼の、きっと笑顔であろう彼の顔を

その永い時間、だけども本来の時間軸の中では刹那の瞬間
私の視界は眩しい光で支配された
急に激しく、強い光
最初は真っ白なだけだった光には
だんだんと色彩が着いてくる

あまりの眩しさに1度閉じ、再び開いた目に飛び込んできたのは
私が愛する木が纏った、クリスマスのイルミネーション
そしてその美しいライトアップの景色の中の
私が愛する人の、シルエット
遠くに時計塔が見えた
2つの針は重なり天を指している
思わず立ち上がった私は
いつの間にか違う世界に迷い込んだ錯覚を覚えた

その信じられない光景を写す瞳から、自然と涙が溢れた
この涙はどこから来るのだろう
彼に待ちぼうけにされたから?
彼が来てくれて安心したから?
それとも
彼がこんなにも素晴らしい贈り物を届けてくれたから?

袖で涙を拭い
私は目を凝らして彼を見る
だけど笑顔を作りながら
私の方へ寄る彼の顔を見る

彼の笑顔がそこにあるのなら私は

そう思い彼を想った時
私たちの互いに向けられた視線を遮るように
木の上に降り積もった雪が落ちてきた

あ、そうだったね。お前も素敵なライトアップ、ありがとう

一瞬そちらに気をとられた私は改めて彼を見た
彼の笑顔がそこにあるはずだから


「マジ最悪!なんだコレ!なんだ今日!」


彼の顔は、しかめっ面だった


「2万負けちゃうしさ〜、お前いないしさ〜、しかも最後になんだこの木!」


私が愛する彼は、私の愛する木を、蹴った


「急に光るんじゃねえよ!雪落とすんじゃねえよ!アブねえな( ゚д゚)、ペッ」


彼は木を3発、蹴った


「ウワッΣ( ゜Д゜ノ)ノ」


彼の蹴りで、彼の頭上に雪が落ちてきた


「バカにしてんのかヽ(`Д´#)ノ ムキー!!」


彼は頭と足を振り乱す
更に木を、蹴る
更に木を、4発蹴った


「なあ、お前ずっとここで待ってたの?」


私は伝えた
ここでどんな気持ちで待ち続けたか


「え、お前・・・」





























「どんだけ〜ヽ(´∀`*)」
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彼は人指し指を左右に振る

私は聞いた
もう察していること
もう私の頭の中では答えの出ていること
このライトアップを演出するために
私を待たせ続けたのではないのか、と


「うん、違う。こんなのやるって知らねえし」


私が首をガクリと下げようとした時だ


「でも、」


でも?


「でも」






























「でもそんなの関係ねえω( ゚∀゚)/」
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彼は満面の笑顔で
最近覚えたばかりのギャグを披露する
私は疲労する

彼は私の冷めた視線に気づくと
こちらに擦り寄ってくる
































「うぃぃ〜〜ω( ゚∀゚))ω))」









そして目の前で、言った



































「はい、オッパッピー☆」
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彼は満面の笑顔で
ハアハアと息を切らしている
はい、お疲れさん

一応、聞くことにした
どこで何してたの、お前?と


「ああ、」


































「M-1観に家に帰ってた」









それは昨日だ。12月23日放送だ今日はイブだ


「そうなんだよ、マジムカつくよね!・・・いや」










































「リアルでビー・ザ・シーリングだよね」
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ルー大柴は、そんな言い方しない


「見たい奴いたのにな〜」


「あ〜マジで」



























「小島よしお観たかったのに」
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小島よしおはM-1に出ない
彼はピン芸人だ

私は聞いた
私のことを心配しなかったのか、と


「何言ってんだよ!ずっと考えてたよ!」


「お前の事を・・・」
































「どげんかせんといかん!って」
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それはギャグじゃない
それは元・芸人が言ったことであって
別に会話に入れて面白い言葉じゃない

私は伝えた
心の底から湧いてくる想い
さっきまでとは真逆の想い
伝えたい想いを真摯に伝えた

お前もう死んじゃえよ

彼は驚いたのか
まるで王子のような微妙な表情を浮かべた
そうまるでハニカミ王子のように
男には分からない可愛いらしい微妙な笑顔を見せた
そして、言葉を発しようとした


「し、し、し・・・・」




































「シンジラレナ〜イ(゜Д゜ )」
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それは去年だ



とりあえず私はヤットイタ

















































「死ねっつってんだろ」
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「え?ちょ?うん!大晦日ばりだね(;´∀`)b」


彼は状況を掴めないのか
何故か
握った拳の親指を天に向けた

私はそれに答えた
握った拳の親指を地に向けた

彼は動揺している
メモ帳をポケットから取り出した
いつも彼がパチンコ屋に持っていくメモ帳
スロッターには欠かせないというメモ帳


彼のネタ帳だ


何か見つけたようだ


「あ、これ!(せ〜の)」








































「ぶったね!2度もぶった!親父にも・・・」
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私は2度もぶってない

ご希望に応え、もう1発、やっといた







































「死ねっつってんのに生きてんな!」
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「ザクとは違うのだよ、ザ・・・」
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「・・・ク!Σ( ゜Д゜;)」






そう言って避けようとした彼は
私の愛する木に頭をぶつけ
私の愛した彼の顔は
木と私の平手の狭間で無様に潰れた

彼は起き上がると不適に笑った


「ふ、ふ」











































「やるじゃねえか!」
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やっとスロッターらしいネタが出てきた
しかも微妙なのが

私は彼を置いて帰ることにした
もう、疲れるから

その時だ
彼が私の手を掴んだ
私の震える手に彼の手から体温が伝わる

だけど私はその手を振り払った
早く帰らないと、寒いから

だが彼は真剣な面持ちで
低い声で言葉を発した


「これだけは、聞いてくれ」


彼の白い息が私の眼前で空気と消える


「今日、これだけは聞いてほしかったんだ!」


































「新ネタ♪」




「メリクリオッパッピー♪」
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「サムいんだよ!」



私は帰ることにした

1分ほど歩くと、私は振り返ってしまった
私に捨てられた彼の姿を見てやりたくなった

だけど・・・あんな奴だから凹んでないんだろうな
まあ、とりあえず・・・










・・・ああ・・・


























「死にたい」
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女の子は前向きな位が良いのです♪





良いお年をw








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関連タグ : 妄想, スロット, クリスマス,

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